製造業やサービス業などを中心に雇用の現場では人手不足が続いており、企業等は人材の確保に向けてさまざまな対策を講じています。

給与の日払いシステムを設けるというのもその1つです。日払いといえば、従来は日雇い労働者が仕事に従事した分の報酬をその日のうちに受け取るという給与体系のことを指す言葉でしたが、現在ではこれとは違ったタイプの日払いシステムも登場しています。ここでいう日払いシステムは、従業員が本来は月給として毎月決められた日に受け取るべき給与の一部を、前もって1日単位で受け取れるというものです。

一種の前借りとも言えますが、通常の前借りが雇用主に対する「借金」の性格を持っているため受け取れる額に上限がないのに対して、こちらは支払期日を早めるだけという違いがあります。つまり、たとえば前回の給料日から10日経過した時点でこのシステムを利用するとすれば、受け取れるのは最大10日分までということになります。

このシステムを導入すれば、従業員にとっては親族の病気や冠婚葬祭などで急にお金が必要になった場合などに備えられるので、とても便利です。もともと日給制のアルバイトだった者が月給制の正社員への身分変更を勧められた時も、生活スタイルの激変を緩和できるので心理的なハードルが下がります。

一方、雇用主側にとっては、前借りと違ってすでに支払い義務の発生している分の給与を支払うだけなので、無断退社等による「貸し倒れ」のリスクを防ぐことができるという利点があります。

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