企業の中には、社員から申し出があった時は給与の前借りを認めているところが少なくありません。

これは簡単に言えば社員が会社から借金をして、給料日が到来したらその支給額の一部または全部を借入額と相殺するというものです。このシステムがあると、たとえば家族が病気で倒れて入院費が必要になった、などといった急を要する場合にもあわてなくて済むので、安心して職務に専念できます。一方、会社側も社員が市中の金融業者から借金をしてその返済に苦しんだりするリスクを低減できるので、人材確保という面から見てメリットがあります。

ただ、このシステムにもリスクはあります。比較的社員の出入りが激しい企業であれば、時には社員が前借りをしたまま無断退社してしまうといった事態も起こります。そうなると、結果的に会社側は貸し倒れの損失を被ることになります。このようなリスクを解消できるとして注目を集めているのが、給与の前払いシステムです。前払いシステムとは、社員から申し出があれば前回給料日から申出日までの期間に相当する給与の一部または全額を、随時に支払うというものです。

本来の給料日が到来したら、残りの額を追加支給します。この前払いシステムは、前借りと違って会社と社員の間に貸借関係が発生しません。したがって心理的にも楽ですし、借入金を後日精算する手間も必要ありません。もちろん、貸し倒れのリスクもなくなります。それでいて、前借りと同等のメリットがあることから、社員満足度の維持・向上にも役立ちます。

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